幸運を招くエメラルド

5月の誕生石としても知られているエメラルド

このグリーンにはエメラルドにしか見られない明るさと深みがあり、数千年の長い歴史を持つ宝石です。

内部に特有の傷が無数にあり、これが天然ものの標識ともなってます。

当然ながら、大きく、傷が少ないほうが価値が高く、明るく濃い緑色のものが最上級とされています。

エメラルドは天然には良質の石がほとんど産出しないため、かなりの傷物も宝石として流通させることが一般に認められています。

一般的に宝石の潜在的な美しさを引き出すため、オイルや樹脂に浸すなど化学的処理(含侵処理)を施して傷を隠したり、石の耐久度を高めます。

特に無処理、ノンオイルとのことわりがない限り、この手の処理を施してあります。

またエメラルドを超音波洗浄をすることは絶対NGです!

 エメラルドの含侵されたオイルが洗剤や超音波で流れてしまい、割れやすくなってしまう可能性や色味が変わる原因になってしまいますのでご注意ください。

 

エメラルドの歴史

エメラルドの歴史は古く、世界の4大宝石💎にも数えられています。

ギリシア時代、アリストテレスの弟子テオフラストスの「石について」に登場し、エジプトの紅海に近い砂漠で発見されました。

クレオパトラも愛用していただことで有名で、エメラルドを身に着けるだけではなく、砕いてメイク用のパウダーにしてエメラルドの粉末で化粧したり、またお気に入りの大使にもプレゼントしていたようです。

このことから富と権力の象徴でもあったとされています。

ローマ帝国時代のプリニウスの「博物誌」では、ダイヤと真珠に次ぐ、第三位の宝石とされており、皇帝ネロはエメラルド製のモノクルを所有していたとの言い伝えもあります。

実際、ポンペイなどローマ帝国時代の遺跡からはエメラルド製品がよく出土しています。

このように古い歴史を持つエメラルドですが、量的に出回るようになったのはアメリカ大陸発見後、新大陸で発見されてからです。

エメラルドは、ギリシアやローマでは、占星術の影響でヴィーナスに捧げられていました。

ユダヤの伝説ではソロモン王が神から授けられた宝石の中に、エメラルドが入っていわれています。

サンスクリットの医術では、エメラルドは解毒のほか、下剤、消化を助ける、等の効果があるとされていました。

ペルシアやアラビアの聖者たちも、解毒のほか、てんかんを治す、肝臓病やらい病に効くなど万能薬扱いしていたという。

ヨーロッパでは、蛇がエメラルドを凝視すると目が見えなくなるという古くからの言い伝えがあり、中世では、エメラルドに未来を予言する力があるとされ、また、女性の貞節を守り夫の愛を保とされていました。

 

エメラルドの産出国

1位コロンビア(世界シェア50%)

2位ザンビア(世界シェア20%)

3位ジンバブエ

エメラルドは産地によって色みに特徴があります。それは生成したときの周囲の環境がそれぞれ異なるからです。

微量成分に違いがあり内包物(インクルージョン)に特徴があります。

各産出国の特徴

◆コロンビア産◆

色が美しく高品質で比較的大粒の結晶。原石は掘り出された時は六方柱型をしていて、石の周囲をグリーンの層がまるで皮のように覆っている特徴があります。

加工をする時にはこれらの特徴を活かすため、また重量をより多く保つために、エメラルドカットに研磨されることが一般的です。

その中でも最も品質の高いエメラルドをゴタ・デ・アセイテ(一滴のオイル)と呼びます。

ゴダ・デ・アセイテ

 

内部に凹凸の成長面があり、一滴一滴のオイルが癒着しているような美しい風景で、大切な自然からの贈り物です。

コロンビア産のエメラルドリング

 

◆ザンビア産◆

インクルージョンが少なく透明度が高く、グリーン色が石全体に均一に広がっており青みを帯びたグリーンが特徴。

透明度が高く色が均一であるというコロンビア産にない魅力も多いため、今後も人気が上昇していく可能性は高いと言えるでしょう。

ザンビア産のエメラルド

 

◆ジンバブエ産◆

ヴィヴィッドな緑色をしていることで、世界的に有名です。

大変魅力的な深くて濃い緑色をしており、黄色味を帯びています。大きな原石に限らず、小粒でも色が均一に広がっているのが特徴的です。

濃くて美しい色をしたジンバブエ産のサンダワナ・エメラルド

 

エメラルドの色について

基本的には、色が薄いものほど評価が低く、色が濃いほど評価が高くなります。

しかし、最高の評価を与えられた色の濃さを超えると、黒ずんだ緑になり、評価はさがっていきます。

エメラルドの色合いで好まれている色合いは大きく三つに分類されます。色の淡い色合いのエメラルドでもエメラルドグリーンのような色合いは若い女性に好まれる色合いで、照りのあるきらめきのあるエメラルドが多く、色が木々の葉っぱの表のようなつやのあるグリーンは、ジュエリー品質にとても多く、幅広い年代の方々に最も好まれている色合いです。
そして翡翠のような色の濃い少し落ち着いた色合いもまた和服などをお召しになる方々には、重宝される根強い人気のある色合いで、比較的大きな石が好まれています。

 

エメラルドのカットの種類

1.ステップカット

宝石の外周が正方形やその他の4角形に象られており、切子面が側面のガードルに対して平行に削られているものを指します。その形は以下の3種類に分けられます。

 

【エメラルドカット】

破損防止の為に角を削り取り8角形になったステップカットをエメラルドカットと呼びます。

このカットがエメラルドのカットに頻繁に用いられたことに由来します。テーブル面が広いことから、宝石の透明度を引き立たせます。

 

【バゲットカット】

バゲットはフランス語でフランスパンのことですが、主にブリリアントカットの主役宝石の脇役として周辺に添えられることが多いカットです。

 

【スクエアカット】

角が削り取られておらず、アンティークジュエリーによく見られるデザインです。プリンセスカットと似ていますが、シンプルなトップが特徴です。

 

2.ミックスカット

ブリリアントカットの視覚効果とステップカットのデザイン性を組み合わせた、両方の長所をいいとこ取りしたカットで、1960年代に初登場以降成功を収めています。その形状には以下の4種類があります。

 

【バリオンカット】

1971年に南アフリカのバジル・ウォーターメイヤー氏が考案したカットで、自分の名前バジルと妻のマリオンを掛け合わせて命名されています。側面部は研磨され8角形または4角形のデザインになります。

 

【ラディアントカット】

バリオンカットの変形バージョンで、切子面は62面のバリオンカットより多い70面を擁します。

 

【プリンセスカット】

近年大人気なのが1960年にイギリスのネイジーが考案したプリンセスカットです。人気の秘密は、他のミックスカットに比べ、宝石の輝きを引き立たせながら、カットによって原石が失われる割合が少ないという点にあります。

 

【フランダースカット】

角を削り落としたスクエアカットのアレンジバージョンです。

 

3.カボションカット

不透明な宝石やモース硬度7以下の硬度の低い宝石に対して多く用いられるカットで、底部を平らに上部を半球形に研磨することで、引っ掻き傷などを目立たなくするという効果があります。宝石表面に現れるスター効果やキャッツアイ効果など特殊効果を出すために、翡翠やサファイアなどにも用いられます。

まとめ

エメラルドに関しての徹底解説、いかがでしたでしょうか?

身に着ける人に癒しを与え、幸福へ導くとされる宝石エメラルド。

エメラルドをあしらった、普段から身に着けられるジュエリーや、ここぞという時のラグジュアリーなジュエリーを揃えておきたいですね。

あなたにとって理想的な輝きを放つエメラルドジュエリーを選んでみてはいかがでしょうか。

 

買取専門店の当店では、エメラルドの買取ももちろん実施しております。エメラルドに限らず、色石はダイヤと比べ中々お値段が付かないものが多いですが、しっかりと一つ一つ丁寧に査定させていただきますよ◎