千種の今池にあります高価買取専門店、おたからや今池店の鈴木です!!
カルティエは大変コレクションが豊富です。
しかも、モデル名がフランス語や英語で、どれがどのような腕時計なのかわからない、というお声をよく聞きます。
そこでこの記事では、レディースカルティエ腕時計の代表的なシリーズの魅力をそれぞれご紹介いたします!
タンクシリーズ
カルティエの一番人気であり、フラグシップと言えばコレ!
第一次大戦下、パリを占領していたドイツ軍を一掃したというルノー社製の戦車―タンク―をモチーフにして、1919年にカルティエは当シリーズを生み出しました。戦車の轍(わだち)のようなスクエアフォルムが特徴的です。
この初代モデルは「タンクノーマル」。当時、既に時計を腕に巻く作法は一般化しつつありましたが、懐中時計にベルトを通すだけと言った代物が多かったことも事実です。
そこへきて、四角く直線的という独創性溢れるフォルムの「腕時計」をローンチしたカルティエの発想力には、今なお鮮烈な驚きを覚えます(なお、1904年にカルティエが生み出したサントスこそが、現代の腕時計に続く原型と言われています)。
戦後、再びパリに華やかな雰囲気が戻ってくると、女性たちはオシャレをより楽しむようになりました。こういった背景も手伝ってかタンクは女性のための腕時計といった地位を確立していくようになります。
この歴史からもわかるように、タンクはなんと2019年で100周年!
この100年の中で、様々な様式を取り入れた派生モデルが生み出されてきており、いずれも安定した人気を誇ります。
ちなみにカルティエのタンク愛好家を「タンキスト」と呼びます。
著名なタンキストとしては、古くはアンディ・ウォーホル氏やジャクリーン・ケネディ氏。
タンクフランセーズ
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一番人気のカルティエ・タンクの中でも、さらに断トツな売れ筋がタンクフランセーズ!まるでジュエリーアクセサリーのような、ケース・ブレスレットが特徴的です。
モデル名の意味は「フランスのタンク」。実際、フランス生まれフランス育ちのカルティエを感じさせる、シンプルな気品がありますね。
1997年に誕生し、20年以上にもわたる歴史の中でも大きくはデザインを変えておらず、そのため年代やシーンを問わない普遍性を有します。
さらにタンクフランセーズの嬉しいところは、カルティエの中では低価格帯に当たること!基本的にはステンレススティール素材を基調としており、オールSSであれば新品並行相場は30万円台半ば~購入が可能です。
タンクソロ
厚みを抑えたフラットなケース・ブレスレットが非常に上品なシリーズです。
機能は2針のみとシンプルですが、そのためビジネスやフォーマルにも、特別なデートシーンにも、存在感を放ってくれます。もちろんシンプルだからこそ、カジュアルな服装にも合わせやすいですね。
シリーズ名の意味は「一人のタンク」。自立した大人の女性のために2004年に製造されました。
確かにすっきりとしたクールで理知的な印象が、そんな女性像を感じさせます。
タンクアングレーズ
2012年に新たにタンクシリーズに加わり、瞬く間に定番入りを果たしたタンクアングレーズ。
アングレーズはフランス語でイギリス風を指し、独特のラインやリューズを包み込むようなケースが特徴的ですね。
女優の米倉涼子さんが某ドラマでかっこよく着けこなしていたところを見て、タンクアングレーズの良さを再認識したものです。
ちなみに「タンクフランセーズ」「タンクアングレーズ」そして「タンクアメリカン」が国名シリーズとして存在していますが、これはカルティエが古くから老舗店を構えていたパリ・ロンドン・ニューヨークの地へのオマージュです。
また、オール金無垢やダイヤモンドが入ったハイエンドラインや、ステンレス×ピンクゴールドの華やかなモデルなども高い人気があります。
ただし、惜しむらくは2019年に生産終了してしまったこと。現在はまだ市場に豊富に流通していますが、年数を経るにつれて状態の良い個体数は減っていくこととなりますので、気になる方は早めに買っておきましょう!
マストタンク
「持たなければならないタンク」といった意味を持つマストタンク。
既に生産は終了していますが、終了後も人気は衰えず中古市場で一大勢力を築いている名シリーズです。
創業者ルイ=フランソワ・カルティエの孫にあたるルイ・カルティエは、類まれな才能を活かしてカルティエを今の世界的な地位へと押し上げた偉大な功績者。タンク、サントス、パシャも全てルイ・カルティエの時代に礎が築かれました。
インデックスのみならず、カラーバリエーションなど変化に富んだ様々な表情を楽しむことができます。
ちなみに現行のカルティエウォッチはロゴにブロック体が用いられていますが、マストタンクは筆記体となります。
ベルトを付け替えることのできるタイプがほとんどですので、中古にありがちなベルトの使用感も少なく済み、それでいて「カルティエ」というステータス性は申し分なし。
普段使いの腕時計とは別に、ドレスウオッチが欲しい。ちょっと変わったカルティエが欲しい。そんな方にお勧めしたい逸品です。
もっとも前述の通り生産終了しているにもかかわらず非常に高い人気を有するためとても稀少。見つけた時が買い時です。
タンクアメリカン
レディースタンクの中でも、最も縦長ラインが強調されているシリーズです。ちなみにタンクフランセーズ,タンクアングレーズと並んで、「国名入り」タンク。その名もアメリカ風です。
ゴールドやダイヤモンドをセッティングしたモデルがカルティエらしさがある、ということで、ハイエンドラインにあたりながらも高い人気を誇ります。
確かにカルティエの出自はジュエラーですので、ゴールドや宝石使いは他社とはちょっと違いますね。
ケースサイズはレディースでSMが縦35.0mm×横19.0mm(上記画像)となります。
また、ボーイズサイズとして縦41.0mm×横22.0mmのMMもあり、縦は大きそうに見えますが横幅は華奢で厚みもないため、エレガントに着けこなせるでしょう。
まとめ
レディースカルティエのタンクシリーズをご紹介いたしました!
シリーズの中でも廃盤になってるモデルもあるので、もし出逢ったら運命の出会いかもです!!
一生のお付き合いする時計の一つとして末永くお使いいただける一品になることでししょう。