おたからや今池店の鈴木です!

和名を黄玉(おうぎょく)と呼ばれるトパーズは11月の誕生石としても知られています。

また16年目の結婚記念日は「トパーズ(おうぎょく)婚」と呼ばれています。

そんなトパーズをご紹介します!

トパーズの歴史

トパーズは古代エジプトやローマ時代から使われていた宝石です。名前の由来は定かではないうえ、中世ではあまり好まれてなかったようで詳しい記述も見当たりません。近世になり1678年に出版されたフランスの宝石商タベニールの旅行記には、ミャンマーではルビー、スピネル、サファイヤ、ジルコンと並びイエロートパーズが産出し、中でもトパーズが黄色の大切な宝石であったと記しています。19世紀初めには、フランスとイギリスで、イヤリングやネックレスの主石としてトパーズとアメシストの人気が高かったと言われています。

トパーズの性質

トパーズは硬度が高いため、着飾ったときのジュエリーとしてだけでなく、普段使いとしても身に着けられる宝石です。
鉱物の硬さを示すモース硬度で表すと、トパーズは10段階中の8。
モース硬度8がどのくらいの硬さかというと、金属の研削を行う際に使うやすりに傷を付けられるほどの硬さといわれています。
宝石の中でもっとも硬いとされるダイヤモンドのモース硬度が10なので、トパーズもかなりの高硬度だとわかります。

トパーズの種類

日本語表記で「黄玉(おうぎょく)」と書くほど、イエローカラーの印象が強いトパーズ。
しかし、イエローカラー以外にも「ピンク」「ブルー」「グリーン」「ブラウン」「カラーレス(透明)」などのカラーバリエーションがあります。
その色合いは産出国によって変化し、特殊な処理をすることで宝石の色を変化させることも可能です。
トパーズの代表的な種類である「インペリアルトパーズ」は、シェリーカラーと呼ばれるオレンジ色やピンク色の入った黄金色をしているのが特徴です。
名前にあるインペリアル(Imperial)は、「皇帝」を意味する英単語で、その由来は産出国であるブラジル皇帝「ドン・ペドロ皇帝」に敬意を表すためといわれています。
崇められていた理由のひとつには、皇帝の王冠にトパーズが飾られていたという説があります。
そんなインペリアルトパーズは希少価値が高く、高価なものでありながら、トパーズの中では高い人気を誇る種類です。
2000年頃に登場した不思議な輝きをするトパーズは「ミスティックトパーズ」といいます。
クジャクの羽のような七色の輝きを放つのが特徴で、カラーレストパーズの表面に特殊なコーティングを施すことでその美しさを作り出しています。

トパーズの産出国

まずトパーズの産地として外せないのは、ブラジルのミナス・ジュライス州で、ここは世界最大のトパーズの産地として知られています。しかし、他にもロシアやパキスタンなど、世界各地で産出されますので、その特徴を押さえておきましょう。
なお、トパーズは本来無色の原石なのですが、トパーズが生成される途中に含まれる不純物の状態によって色が変わると言われています。その為、産出する場所によって微妙に特徴が異なってしまうのです。

ブラジル産トパーズの特徴

トパーズ最大の産地ブラジル産です。ブラジル産のトパーズは、無色や淡い青、黄色やオレンジ系のシェリーと非常に多彩なカラーが産出するのが特徴です。
このようなトパーズの中でも黄色を持ったものはイエロートパーズと呼ばれます。サファイアなどでも黄色の物はありますが、トパーズの場合は黄色の石があまり好まれない傾向にあります。しかし、イエロートパーズの中でも濃い黄色をしたものは希少性もある程度高く、価値も上がることがあります。
黄色系のトパーズの中には、シェリーカラーを持った物もあるのですが、こちらは『インペリアルトパーズ』などと呼ばれ非常に高い人気があります。なお、オレンジ系のトパーズは加熱処理することでピンク色を発色します。この場合、元のカラーのオレンジ色が濃い物ほど美しいピンクになります。

インペリアルトパーズ

パキスタン産トパーズの特徴

次はパキスタン産のトパーズについてです。パキスタンでは、オレンジ系のインペリアルトパーズやブルートパーズなどが多く産出しますが、産地として最大の特徴は天然でピンクカラーを持ったピンクトパーズが産出するということです。天然色のピンクトパーズは、インペリアルトパーズよりも希少性が高いとされ、非常に高額で取引されます。

ロシア産トパーズの特徴

近年のロシアは、非常に豊富な種類の宝石が産出することが有名で、まるでブラジルのような宝石の王国になっています。そして、ロシアでもトパーズが産出することが有名で、さまざまなカラーを持ったトパーズが産出します。その中でもブルートパーズの産出が主流なのがロシア産の特徴です。

トパーズの色

ブルートパーズ

澄んだ青が特徴のブルートパーズは、トパーズの中でも特に人気の高い石です。青とひとくちにいっても色の濃さによって、呼び名が変わります。

アクアマリンにも似た淡いブルーのものを「スカイブルートパーズ」。

スカイブルートパーズよりも鮮やかで濃い「スイスブルートパーズ」は、紺碧の海のような清涼感のあるブルーが特徴です。

ブルートパーズの中で、最も価値が高いとされているのが「ロンドンブルートパーズ」です。

他の二つよりも色合いが深く、グレーやグリーンのトーンが混じっています。深い森のような、神秘的で落ち着いたブルーのトパーズです。このブルートパーズ、天然のものは流通量が非常に少ないうえに、色も淡いものがほとんどです。現在ブルートパーズとして販売されているものは、無色のトパーズに電子や放射線を照射して高熱で処理したものなのです。かつてあまり珍重されていなかった無色のトパーズが、化学の力で美しいブルートパーズに生まれ変わったというわけですね。

ピンクトパーズ

ピンクトパーズとは、無色のトパーズにコーティングと加熱処理を施してピンク色にしたものです。非加熱の天然ピンクトパーズもありますが流通量が非常に少なく、インクルージョン(内包物)のないものとなると、なかなか見ることはできません。加熱処理を施したピンクトパーズは彩度が高く紫がかったピンクが特徴で、カットや処理によってさまざまな表情を見せてくれる石です。可愛らしい雰囲気にも、上品にも仕上がるので、デザインのインスピレーションを刺激してくれそうですね。

カラーレストパーズ

ダイヤモンドの代替品として使われていた無色の石。無色のトパーズはブリリアントカットに研磨すると、低品質のダイヤモンドと見間違えることがあります。トパーズは1977年、旧ソビエトで合成キュービックジルコニアが製造され普及するまでは、ジルコンとともにダイヤモンドの代替品とされてきました。現在では使われることが少なく、価値のほとんどを研磨のコストが占めています。無色のトパーズは、時代によってダイヤモンドのカットに影響されたものだと考えられます。

トパーズの選び方

トパーズはさまざまなカラーバリエーションがありますが、最高品質と評価されるのはピンクトパーズです。ピンクトパーズの色味は、淡い赤紫色をしておりピンクダイヤモンドに似ていると言われます。ちなみに、ピンクトパーズの中でも最高の評価を受けるのは、茶色味のかかっていない濃いめのピンク色の物です。なお、赤に近いカラーを持ったピンクトパーズも存在しているのですが、このタイプは非常に珍しくピンクダイヤモンドよりも美しいと言われます。
なお、トパーズを探すときの注意点は、無色透明の物を加熱処理してブルートパーズにしているものや、シトリンをトパーズとして販売しているということがある点です。天然のブルートパーズは高い価値がありますが、人工のブルー・トパーズは、非常に価値が低いので注意が必要です。

まとめ

実は日本でも岐阜県恵那郡の苗木地方、滋賀県大津市の田上山、山梨県甲府市黒平などで採掘されていました。日本では、トパーズと水晶を区別できていなかったため、実は水晶だと思って採掘したものがトパーズだったことが記録に残っています。現在は枯渇していてほとんど採掘されていませんが、まれに十分な価値をもったトパーズが採掘されることがあります!!

日本でもトパーズが採掘されていたなんて不思議ですね♪