希少な石・ルビー

ダイヤモンド、サファイア、エメラルドと並び「4大宝石」としても有名なルビー。

7月の誕生石や40年目の結婚記念日「ルビー婚式」に贈る宝石としても知られているルビー。

ルビーは欧州を中心に世界中で高い人気を誇る宝石で、実はダイヤモンドより希少性が高いのも特徴です。

それはルビーはダイヤモンドに比べ、わずかな鉱山からしか採掘されないことが一つの理由です。

そんなルビーを見ていきましょう❣

ルビーの特徴

 実はルビーとサファイヤはコランダムと呼ばれる酸化アルミニウムでできた同一の鉱物なんです!そしてダイヤモンドに次ぐ硬度を持ちます。

ルビーとサファイヤは同じ鉱物なのになぜこうも色が異なってくるのでしょう??

それはコランダムは不純物を含まない場合は、完全に無色です。結晶構造にわずかな微量元素が入り、さまざまな色を生み出します。

クロムは、オレンジがかかったレッドからパープルがかかったレッドまでに至るルビーの赤色の原因となる微量元素です。

赤色の強みは含有するクロムの量により変わります。また、このクロムは赤色をさらに強める蛍光性を引き起こす役割もあります。

蛍光性を引き起こすということはブラックライトを当てると更に美しく発色します。

ルビーは加熱処理されている?!

現在、市場に出回っているほとんどのルビーには加熱処理が施してあります!

天然ルビーで人口処理をされずに市場に出回るのは、全体の5%以下

これらは非常に希少価値が高く、価格はグンと跳ね上がります。

ルビーの加工処理で一般的に行われているのが加熱処理で、熱を加えた「加熱ルビー」と熱を加えていない「非加熱ルビー」があります。

それぞれどんな特徴があるのでしょうか。

加熱されたルビー

透明度の高い美しさを持つルビーをなぜ加熱処理するのか、それは加熱処理によって発色が良くなりより鮮明な色になるからです。

ただし、加熱する際に溶けてしまった表面の穴の痕跡や、加熱に使用する薬品によってガラス状の亀裂が入ってしまう場合もあるようです。

また、ミャンマー・モゴック産ルビーの場合は、加熱することによってスノーボール・インクルージョンという丸い内包結晶が見られることもあります。

非加熱ルビー

非加熱ルビーというのは、その名の通り加熱処理を施していないルビーを指します。

加熱ルビーと比べて大きく違う点は、その透明度

透明度が高いため、すっきりとした赤をしているのが非加熱の特徴です。

人気の高いミャンマー・モゴック産のルビーの場合、加熱処理されていないものには60度に交わる内包物が見られる場合があり、そこもチェックポイントの一つです。

非加熱の方が高額で取引されており、手を加えなくても美しいルビーというのは、それだけ希少✨ということなのです。

加熱前 → 加熱後

ルビーの産出国

1.ミャンマー(モゴック産とモンスー産)

2.タイ

3.モザンビーク

ルビーの算出国によってそれぞれ美しさに特徴があるのでご紹介します。

ミャンマー

濃過ぎず適度な濃さの赤色で、凝縮された赤が特徴的なモゴックルビー
内包物ではシルクインクリュージョンやスタッビィ(ズングリとした切り株)インクリュージョン、トロリとした糖蜜状模様が特徴的です。

ミャンマーは15世紀以降、ルビーの主な産出国となり、有名なモゴック地方の鉱山は歴史が古く、透明度の高い美しい濃さを有する赤色のルビーを産出します。

この地域のルビーは、不純物の少ない大理石から産出されているため、紫外線を当てると強い赤色を発する特性を持ちます。

大粒の原石が少ないですが、最も高品質な「ピジョン・ブラッド」(鳩の血)と呼ばれるルビーはとても美しく、高値で流通しています。

大理石を母岩としたルビー原石(モゴック/ミャンマー)

【ピジョンブラッド】内部からの輝きが強く、鮮やかなテリを見せます

 

モンスー鉱山から産出されたルビーは、1993年以降、競争力を見せており、この鉱山から算出されるルビー原石は中心部に濃い青い色帯を示し、加熱することによって、非常に美しい小粒のルビーを得られます。

非加熱のモンスールビー

 

タイ

タイ産ルビーの品質はとにかく色に注目してください。タイ産のルビーには大きく分けて3種類の色があります。
1 レッド
2 レッドパープル
3 レディッシュパープル

青みが強くなるほど評価が低くなる傾向にありまますが、タイ産のレッドは非常に美しく、モゴック産のルビーに匹敵するものもあります。

特に色に関しては深い赤を感じることができます。ただ、照り(透明度)の部分ではモゴック産に大分おとり、綺麗な深い赤色でも、色が濃すぎて透明度が低い物が多くなります。

次にレッドパープルですが、この色がタイ産の特徴的な色になります。赤の中に紫を帯びたピンクを感じます。紫を感じるルビーの価値が極端に下がるのは、タイ産の可能性が高いからという理由もあります。

さらにレディッシュパープルになるとグレーやブルーを感じてきます。

どんなに綺麗なレディッシュパープルでも全体のビューティーグレードで言えばBランク程にとどまると思います

 

当初、タイ産のルビーは黒っぽいことで、さほど重要視されませんでした。しかしミャンマーの政変により、モゴック産のルビーが激減、

さらに過熱による黒みを取り除く技術が向上したため、タイ産ルビーは飛躍的に市場でのシェアを高めました!

最高品質のルビーが「ピジョン・ブラッド(鳩の血)」と呼ばれるのに対し、

高品質のタイ産ルビーは「ビーフ・ブラッド(牛の血)」と呼ばれることも。。。
紫外線(長波)にほとんど反応しないという特徴もあります。

それはタイ産のルビーは、含まれる鉄分によって蛍光が抑えられるためです。

タイ産のルビー

 

モザンビーク

2008年に開発された新しいルビーの産地です。

ルビーが生成される一次鉱床の大きさは現在のところモザンビークが世界最大といわれ、

「21世紀に発見された世界最大級のルビー原産地」として世界から注目を浴びています。

ミャンマー産と比較するとややオレンジを帯びたり、パープルがかった赤ですが、現在、無処理の美しい宝石品質の原石が算出しています。

新しい産地だからこそ、まだまだ発見されていない鉱床が眠っているかもしれないかもしれないですね。

モザンビークルビー

まとめ

ルビーの特徴、産出国ごとの個性をご紹介しました。

以前は「ピジョンブラッド」はミャンマーモゴック産ルビーの代名詞のように使われていましたが、

現在はその色範囲に入るものであれば、産地に関わらずピジョンブラッドと呼ばれます。

そして高値で取引されることが多いミャンマー産のピジョンブラッドルビーはクロムの含有量が1%前後といった量で深く鮮やかな赤色になります。

コランダムの中で奇跡的なクロムの含有量、この条件が揃わないとルビーは生まれることが出来ません。

赤いコランダムのみがルビーとされますので、それだけルビーの赤が生まれること自体が奇跡的ですし、そのルビーの中から更に質の良いルビーは少数となっております。

またルビーは古代・青銅器時代から装飾品やお守りとして人々の生活に関わっていました。

今なお存在感は大きいにもかかわらず、産地が限定的なことから稀少価値の高さが目立ちます。

総合的にみても非常に魅了される宝石であることは間違いありません。

あなたのお手元にあるルビーはどこの産地なんだろう、ピジョンブラッドかな、想いを馳せたり、

産地によってそれぞれの個性があるので、皆さまお好みの「ルビー」に出逢えたら素敵ですね♪