ダイヤモンドが一番好き♡という方、いやいや色のついた石が好き♡という方、いらっしゃると思います。
今回はそんな宝石たちの「世界一大きい」を見ていきたいと思います❣
ダイヤモンド
宝石の王様ダイヤモンド💎です。
世界最大のダイアモンドの原石はカリナン (The Cullinan)といい、1905年に南アフリカのカリナン鉱山で発見された史上最大のダイヤモンド原石になります。その大きさはなんと3106カラット(621.2g)!
想像できない大きさですよね。だいたい大人の拳ほどのサイズだと言われていて、カリナンは大きな原石の一部であると考えられていますが、未だその残りは発見されていないそうです。

カリナンの原石
原石だけ見ると「これがダイヤモンドなの?」と思う方もいらっしゃるかも?!
こんな貴重で価格が付けられないほどの価値があると言われるダイヤの原石は一体いくら位するのでしょうか。。
なんと24億ドル以上!日本円で約2,600億円価値があるとのことです!
カリナンは採掘後、南アフリカのトランスヴァール政府に売却され、1907年11月9日イギリス国王エドワード7世へ66歳の誕生日の贈り物として贈呈されています。
その後大切に保管されていましたが、ダイヤは原石のままでは輝かない。『輝いてこそダイヤモンドだ』と提唱していたアッシャー社にカットを依頼し、アッシャー率いる3人の研磨職人がカットを行いました。
カットを施す前の段階のダイヤモンドの分析だけで数ヶ月もの月日を費やしたと言われています。
※ダイヤモンドは「天然の物質の中」では最高クラスのモース硬度(摩擦やひっかき傷に対する強さ)10を誇りますが、靭性に関しては水晶とほぼ変わらないと言われていて一定の方向からの衝撃に対しては弱い性質があります。
そしてついに1908年に、最初の分割作業が行われたのですが、割るために使った工具のほうが先に壊れてしまいます。
それでも諦めることなく毎日この分割作業が行われましたが失敗の連続。
職人達は緊張の連続で、ストレスが溜まっていき、数ヶ月後にようやく最も良い形に割ることができましたが、指揮をとっていたアッシャーはあまりの疲労と緊張で気絶してしまったという話も残っているほどです。

9つに分かれたカリナン(左からカリナンⅠ~カリナンⅨ)
晴れて9つの大きなダイヤモンドと96個の小さなダイヤモンドが切り出されました。9つの石にはそれぞれカリナンIからIXの名が与えられ、すべてイギリス王室又は王族個人が所有しており、いくつかはロンドン塔で永久展示されています。
その中でも一番目と二番目に大きなダイヤモンドは、英国王室の王笏と王冠に装飾されています。

現在世界で2番目に大きいペアシェイプカットを施したカリナンⅠ/グレートスターオブアフリカ(530.2ct)

世界第4番目に大きいカリナンⅡを施した戴冠式で用いられる王冠/セカンドスターオブアフリカ(317.4ct)
ちなみに世界一大きいカットダイアモンドはザ・ゴールデンジュビリー(545.67ct)になります。
1997年、タイのラーマ9世が国王に就き50周年を迎えた記念に献上され、「ゴールデン・ジュビリー・ダイヤモンド (golden jubilee diamond)」と名付けられました。
これは英語で50周年という意味からその名になっています。
スイスやアメリカに貸し出され展示されましたが現在タイ王国で厳重に保管されています。
エメラルド
さてこれは何でしょう??
2011年にブラジルで発掘された世界最大のエメラルド「バイーアエメラルド」の原石になります。
研磨されていない宝石ってこんなゴツゴツしてしています!
これを人の手を介して加工することで、見慣れたエメラルドに輝くんですね✨
ちなみにこの原石の重さは380㎏。現在の価値は約434億円!!
このエメラルドは発掘後運搬のためのロバが死んでしまったため運搬の手段を失った採掘者達は、自らの手で巨大石を街まで運び出し、
倉庫に運び出したらアメリカへ密輸され、アメリカで盗難に遭ったり、エメラルドの所有権の争いにより破産や放火や誘拐事件が起きたりと
アクシデント続きのため「呪われたエメラルド」とも言われています。
現在は原石のままアメリカ国家が保管しています。
ルビー
タンザニアの鉱山で発見され長年ドバイで個人所有者にて大切に管理されていました。
そのルビーの原石がコチラです。
2012年、アラブ首長国連邦に住むモハメド・ジェタという81歳の男性が、150㎏という巨大なルビー原石を売却すると発表しました。このルビー原石はジェタ氏が20年前にタンザニアの採掘者から購入した物でした。
ジェタ氏はルビーの原石を購入した2年後にカナダに移住する事になります。非課税という理由から、巨大な原石はドバイに運ばれました。
ルビーの原石は、ドバイでジェタ氏の実娘によって大切に管理されていました。しかし退職後81歳になったこともあり、ジェタ氏は思い切ってルビーの原石を売却するという決心をした、とドバイの新聞社に語っています。
さらにジェタ氏は、「巨大なルビー原石のカットは容易ではないが、熟練研磨士が美しい形にカットすることで、オフィスや家の装飾品とも成り得るだろう。大変希少な原石に、多くの人々が申し込んでくれる事を望んでいる」と付け加えました。
その後、150㎏のルビーの原石はどうなったのでしょうか。
実は、そのルビーの原石が実際に売り出された価格やその後売却されたのかなどの情報は一切公にされていないようです。
売却先が決まったのかそれとも今でも同じ所有者の元に在るのか。それは謎のままなのです。
ドバイのルビー原石は、所有者が極秘で保管していた事もあり、世間には知られていない存在のものでした。一般的に公開されており、世界最大のルビー原石として最も有名なのが、写真の125ウエスト・ルビーです。やっぱりゴツゴツしてますね。。
サイズは3.72㎏、18.696カラット、全長は12.20×12.90×11.50㎝。
原石は半透明から不透明をしており、ルチルの内包物が多い事から、カボションカットにする事で6条のスター効果を見せると言われています。
サファイア
「アジアの女王」と名付けられた世界最大のサファイアは、昨年スリランカで発掘されました!
その大きさはなんと重さ310㎏、1404.49ctです!!
1404って。。。想像つかないですよね。。。

鑑定士に鑑定されるアジアの女王
2022年1月20日にオークションに出品されたそうで、時価は少なくとも1億ドル(約119億円)だが、1億7500万ドル(約208億円)の値が付く可能性もあるといわれています。
いくらで落札されるのか楽しみですね✨引き続き追跡していきます!
まとめ
世界にはびっくりするほど大きな原石があることがわかりましたが、もしかすると採掘されカットが施されているものの、日の目を浴びていない世界最大の宝石が隠されているかもしれませんね。
また枯渇して閉山になる産地もある中、サファイアのように未だに大きな石を採掘されるところもあります。
今後の採掘技術が発展すれば、さらに大きな原石が採掘される日が来ることでしょう。
ちなみにルビーは手を加えると市場価値が下がってしまい、熱処理をされていない、いわば「すっぴん」のルビーの方が高価なんです!
「非加熱」の表示がされているものが加熱していない、自然なものとなります。
個人的には含侵処理や熱処理等を施されていない、そのままの宝石が好みですが皆様はいかがでしょう?